祈りの道・癒しの杜
急峻な山容と、裾野を潤す豊かな水が、
古くから農耕民に仰がれ、
水をつかさどる神・九頭龍が棲む所とあがめられていた戸隠山。
鎌倉時代の仏書「阿娑縛抄(あさばしょう)」には、
849年、戸隠山を開山した行者・学問が窟の中で祈念して
九頭一尾の龍が現れたことが記されています。
その後は、多くの修験者が入り、
信仰と修験者のメッカとして栄えた神域・戸隠。
その名残は今も、戸隠古道や戸隠神社、宿坊にみられ、
毎年春から秋にかけて全国から講仲間が大勢この地を訪れ、
代々継がれてきた御神楽、祭りの数々が献奏されます。