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クマ・ハチについての留意事項
2025.08.19
新着情報
戸隠は国立公園にも指定される自然豊かなエリアです。
観光地であり、ツキノワグマをはじめとした野生の生き物の生息域でもあります。
登山や散策だけでなく、神社参拝の際にも彼らに出会う可能性はもちろんありますので、対策や心構えなどを知っていただくことは重要です。
今回は「ツキノワグマ」・「ハチ」について知っておいていただきたいことをまとめました。
クマ(ツキノワグマ)
戸隠はツキノワグマの生息地です(ヒグマは生息していません)。
地域内での目撃情報は毎年あります(奥社参道、鏡池周辺道路、湯之嶺夕陽展望苑等での目撃も報告されています)が、人が死傷するような接触事故は近年起こっていません。
【クマに出会わないためには】
・音で人の存在をしらせる
熊鈴やラジオの携行、声を出す、手を叩くなど。複数人での行動がおすすめです。
・出会いやすい時間帯には行動しない
夕暮れ~明け方は遭遇しやすいです。
また、奥社参道は往復およそ4kmあります。勾配もあるため、参道入口に戻るまでには約2時間要します。
木々に囲まれており早い時間から暗くなるので、参拝目的であっても15時ごろには行動終了を推奨しています。
・匂いのあるものを身につけない
クマは鼻が利くので、香水をつけたり、飲酒(アルコール臭がする)の状態を避けましょう。
また、食料や食べた後のごみなどを匂いが出る状態で持ち歩くのは避け、きちんとカバン等の中に入れましょう。
クマは嗅覚が非常に優れており、イヌの嗅覚以上と言われています。
※以上の対策をしても、クマに遭遇する可能性がゼロになるわけではありません。
【クマと出会ったら】
首の後ろで手を組み、背を向けずにクマを見ながらゆっくりと後ずさりして、距離をとりましょう。
大声を出す・突然動く・背を向けて走って逃げる・物を投げるなど、クマを刺激する・興奮させる行動はNGです。また、写真を撮るためにカメラを向ける行為も危険ですのでやめましょう。
*戸隠の散策・観光に不安のある方へ
戸隠では個人から団体まで、ガイド依頼を常時受け付けています。
有資格の経験・知識の豊富なガイドがみなさまの旅をサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
※ご希望日1週間以上前にお問い合わせください
https://togakushi-21.jp/guidetour/
▼クマ注意喚起パンフレット(環境省)
画像をクリックするとpdfが開きます
▼ツキノワグマの生態と対策動画(環境省)
ハチ
ハチは、刺されると死亡に至る可能性もある危険な有毒生物です。9月~10月はハチが特に活発な時期ですので警戒しましょう。
【ハチに刺されないようにするには】
・匂いのあるものを身につけない
香水・芳香臭のするもの(柔軟剤やシャンプーなど)、アルコール臭はハチを引き付けることがあります。
・ハチを刺激しない
ハチは危険を察知した時に相手を攻撃します。巣をつついたり、巣の近く走って横切る行動はハチを刺激します。
【ハチに刺されたら】
1. 巣から離れる
2. 毒針を抜く・傷口を流水で絞りながら洗い毒を抜く
*ポイズンリムーバーの携行をお勧めします
3. 抗ヒスタミン軟膏を塗りこむ
4. 様子を見て病院を受診
*アナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー性の重篤な症状(息苦しくなったりめまいがするなど)が起こる場合があります。症状が出るまでは刺傷後30秒程度のこともあれば、1時間ほど経過してからの場合もあります。命にかかわりますので、少しでも不安があれば救急要請や病院での受診をしましょう。
【屋外での行動全般に言えること】
・肌を露出しない
・道を外れない
・食料や生ごみをにおいのする状態で持ち歩かない
・薄暮時は行動しない(15時ごろまでには行動終了する)
《参考文献》
・西海太介『図解 身近にあふれる「危険な生物」が3時間でわかる本』明日香出版社